お知らせ
梅の雨?
2008.06.02 [ 井林院長MonthlyTale ]
080602 6 月朝礼訓示 #3
北部九州もいよいよ梅雨入り間近です、、、処で、先週末(脳卒中週間最後の日)丁度1年ぶりに太宰府のゴルフ場に誘われ、久々に汗をかき心地よい気分で夜もゆっくり身体を休めることが出来ました。ところが、週明けてみると肩や足腰を痛めており、愛犬も散歩時にいつもよりスローペースの私の走り方
に気付いたようでした。身体各所の筋肉痛は、草丈が伸び始めたラフの中のボールを実力以上のクラブを握って、1年振りということも手伝ってどうしても無理な格好で腕や腰を強引に捻って打った所為でしょう。天気やパートナーにも恵まれそれは楽しい半日でしたが、九州南部はすでに梅雨入りし結構蒸し暑い日でもありました(紫外線もこの時期から結構強いらしいですね)。プレー中、林に打ち込む度に其処彼処に梅の実が落ちていました。途中で、キャディーさんが脱水防止の為と言いながら、冷たいお茶と梅干しを分けてくれました。大きさが不揃いで自然色の梅干しだったので聞いてみると、「ほら、お客さんも見られたあの梅の実を拾い集めては、自分たちでこのところ毎日漬けてるんですよ」とのこと。「そうか!脳卒中週間は、こういう思わぬ脱水や塩分喪失を来しやすい時期にわざわざ注意を喚起するために、5月の最終週に設定したんだったっけ、、、梅雨という字も梅の実と関係があったんだ、、、」。
帰ってから、梅雨の語源を調べてみると、1)この時期は湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから“黴雨(ばいう)”と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説や、2)この時期は、実際に自分がゴルフ場で経験したように、梅の実が熟し落ちる頃であることからという説、3)この時期は“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説があるようです。
梅の花は寒い頃、つまりは2−3月頃に開花し、菅原道真公の有名な「東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」という和歌にも出てきますが、なぜ今頃の梅雨に結びつくのか、今まで考えたこともなかった自分でした。動きのない植物に余り興味がなかったことと、理系の頭でばかり過ごしていると、普段の生活の中でこういうことが多分沢山あるんだろうなと、反省した次第です。血圧が上がらない程度に、ときには梅干しをつまみながら、蒸し暑く雨の多くなるこれからの季節も体調を整えて頑張って行かなければと思います。
本日から、医局に平成2年九大卒で脳循環代謝(脳卒中)研究室出身の渡邊義将先生が新たに着任されました、皆さん宜敷くお願いします。