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異常気象の前触れ?
2010.03.01 [ 井林院長MonthlyTale ]
100301 3月朝礼訓示 #1003
2 月13日からカナダで開幕した冬季オリンピック、2週間の間でしたが大いに興奮•感動しながら観戦させて貰いました。バンクーバー市内のグレイス Mtや車で2時間ほどの郊外に位置する北米最大のウィスラーMt スキー場などは、かつて米国シアトル脳外科留学中にオンボロ車で何回か往復した街でもあり、 4半世紀前のこととはいえ、ついこの間のように懐かしく思い出されます。
スピードスケート団体追い抜きのパシュート(pursuit)という競技は、今まで余り見たことがなかったのですが、個人的にはとても面白かったです。先頭の選手ほど空気抵抗を受けるため、残り2名の後続選手は息を合わせ、先頭走者にピタリと着き、かつ離れ過ぎないよう一列になって滑らないと、良いタイムが出ないのですね(競輪や自動車レースでも同じ原理なのでしょう)。常に後続のことを考え、時には3人の順番を入れ替えスタミナとペースを保ちつつ、他国チームと駆け引きし乍ら勝ちに行かねばならない競技でした。第3走者がゴールしたタイムで争いますので、先頭を走る選手がいくら独りで早くゴールしても、個人競技とは違い勝てないルールになっているのです。一方で、フィギュアスケートでも、日本の若者たちはよく頑張ってくれました。それにしても、よく目が回らないものだと感心しました。低速スピンならばギリギリまで一点を見つめて、身体に続けて一気に頭を回すというバレエのピルエットの技術を使えば良いと思うのですが、高速スピンやトリプルアクセル等に至ってはそんな器用なことをする暇もないので、一体どうなっているのでしょうか。
平和なオリンピックに浮れている間に、先月末はいろんな珍しい自然現象に見舞われました。関東地方の広い範囲で早朝から濃霧が発生し、25 日午前から昼過ぎまで航空機の発着ができなくなりました。たまたま当朝、宮崎→福岡便は定刻発で飛行機で帰れましたが、東京行きは昼まで機材が間に合わなかったようで、搭乗待合室は大勢の人集りで溢れかえっていました。それこそ、前述のバンクーバーやシアトルでは濃霧をよく経験しましたが、東京の羽田では極めて珍しい気象状況かと思いました。南からの暖かく湿った空気が海上で冷やされ濃霧が発生したとのコメントでした。さらにまた、28 日には地球の裏側の南米チリで発生した M 8.8 の大地震後の津波が、日本の太平洋側で次々に観測され、北部九州の沿岸にも夜半には津波注意報が発令されました。地球を約半周2万キロの距離をそれこそパシュートのように連なって数波が押し寄せてきたのです。何やら今年は早い時期から、異常気象や地殻変動がみられ心配です。さて、年度末です、会社組織としても大きな区切りの時期でもあります。オ リンピック団体競技同様、気を引き締めて来月からの新年度に向け、皆んなでラストスパートです。今月は当病院の年報も印刷され、院外向けにも発送予定かと思います。広報委員会の皆さん,ご苦労様でした(HP にも掲載します)。