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お見舞いメイル好評
2010.12.06 [ 井林院長MonthlyTale ]
101206 12月朝礼訓示 #1012
今年も早いもので、もう師走です。昨夜からまた、年末の日曜日に楽しみにしていた「坂の上の雲」の part II シリーズが始まりました。開かれた大日本帝国が日清・日露戦争を挟んで日英同盟を結ぶ時点からの物語で、今から丁度1世紀程前の日本と世界諸国の有様が、秋山兄弟を主軸によく描かれています。結核で床に伏せながら、力強い短歌や俳句で日本の行方を世に問うた dream catcher を手にした子規の壮絶な生き方も立派です。翻って、昨今は尖閣諸島や北方領土問題、日米同盟直下の隣国朝鮮半島60年間休戦中の緊張状態など一触触発事項の多い中、「イクメン(育 men)」や「女子会」はたまた「整いました〜〜〜!」で浮れていて、この国の形は本当に大丈夫なのだろうかと少々心配 になります(ほんの少しというところが、、、自分らもこれで良いのでしょうか?)。
時代は”global”と前回のMonthly Tale でも申し述べましたが、我々も世界に向かって常に何か新しい情報を発信しようと、来年2月の国際学会(AHA International Stroke Conference)に投稿した誠愛リハビリ病院発オリジナルデータによる『スタチンとリハビリ効果に関する研究』が見事に初受理されました。医局長と医療情報部室長が当院を代表し、米国ロサンジェルスまで演題を発表しに行ってくれることに決まりました。さらに3月の日本脳卒中学会総会にも、当院からの『漢方と脳卒中リハビリ』に関する演題が間違いなく受理される筈です。これらは是非とも論文化して次回の業績集に連ねて欲しいと思いますし、今後もこれを機にコンスタントに更なる尚いステップを目指して、病院全体が坂の上に向かって前進して行って貰いたいものです—2年半前から何となく抱いてきた小さな夢が現実になりつつあり、実に嬉しく楽しみです。
さて、数ヵ月前から当院では「お見舞いメイル」の企画を始めました。遠方 その他の理由で、患者さんを見舞いたくても連絡できない方々のために、半信半疑で始めましたが、先月遂に第1号のメイルを関東にお住まいのご家族から拝受しました。大変心温まる優しい内容のお便りで、早速ベッドサイドの患者さんのところまで可愛く綺麗な封筒に入れお届け致しました(お見舞いメイル担当係りが、文字が読み易いようにと大きいフォントで打ち出してくれました)。脳卒中は癌のようにユックリ進行する病ではありませんが、ある日突然発作に見舞われ、本人・家族共々が大層落胆するとともに、それまでの生活や習慣を遅ればせながら深く反省することの多い疾患です。ホスピス患者 1,000 人の死を見届けた貴重な経験から、「死ぬときに後悔すること 25」という本を執筆されたまだ若い終末期医療専門家について、先月たまたま知る機会に恵まれました。良い機会ですので、自らの生活をキチンと見直す意味で早速一冊購入しました、、、皆さんも年末年始に読まれてみられては如何でしょうか?
最後に恒例の NORAD(北米航空宇宙防衛司令部:24 時間体制で人工衛星の状況や地球上の核ミサイルや戦略爆撃機などの動向を監視している部署です)によるサンタさんの追跡情報をご覧下さい → http://www.noradsanta.org/
どうぞ皆さん楽しいクリスマスと佳き新年を!