お知らせ
雪の金閣寺と新燃岳の噴火
2011.02.07 [ 井林院長MonthlyTale ]
110207 2月朝礼訓示 #1102
今年の正月は京都で迎えましたが、雪景色の金閣寺は 4-5 年振りとのことで、た またま遭遇し写真にも収めることができ大変ラッキーな新年スタートとなりました。同時に八坂神社、清水寺、西本願寺、知恩院、平安神宮など神社仏閣の初詣も一遍に済ませることができ、卯年は何か良いことがありそうな予感がしていました。ところがその後1ヵ月以上の間、今まで暖冬と叫ばれてきた日本列島は記録的な寒気団に覆われ、とくに北陸や山陰などの日本海側の地域では連日大雪の被害に見舞われています。先週の節分を過ぎた頃から、漸く寒さも少し緩んできたようですが、今年は兎に角記録的な寒波と豪雪の年になってしまいました。我が国に限らず、米国や欧州諸国でもこの冬は凄まじい Blizzard や冬将軍に襲われているようです。
寒くて乾燥したこの時期、全国約 5000 医療機関を対象としたインフルエンザの定
点調査では、1月末1週間の1医療機関当たりの新規患者数が警報レベルの 30 人を
超えたと発表がありました。全国の推定患者数は約 180 万人と既に流行のピークに差しかかっていると見られ、過去3週間で検出されたウイルスは新型インフルエンザが8割以上、昨季は少なかった 20 代~30 代の若者の感染が目立つとのことです。インフルエンザはヒトばかりでなく、鶏などの鳥類家畜にも流行蔓延しており、九州の畜産業は昨年の口蹄疫が解決したばかりなのに、新年早々再び気の休まる日はないと思われます。加えて、先月下旬からは霧島連山「新燃岳」の爆発的噴火、空振被害、1m 近くもある大きな溶岩性の噴石落下に伴う山火事の恐れ、雨が降れば土石流の危険性など、宮崎辺りは本当に踏んだり蹴ったりで大変気の毒です。
昨夕、大阪出張から帰路途中の新幹線の中で、緊急ニュース画面で長野でも地震があったと報じていましたが、「100%火山国ともいうべき日本列島は、インフルエンザ宜敷く地震や火山噴火が列島縦断し全国に飛び火しないだろうか」と余計な想像をしてしまいました。同時に、大相撲の一部八百長疑惑と 65 年振りの春場所中止、各地での知事選や市長選の変革、大統領の独裁政権反対運動などエジプト〜中東アラブ諸国の国家体制の揺さぶり、など話題に事欠かないスクリーンニュースの内容に色々考えさせられました。IT 時代の到来により、インターネット(YouTube ほか)/携帯サイト(Twitter ほか)が万人に普及し、如何なるニュースでも火山の如き爆発的な勢いで空振を感じるかのように、何時何処でも簡単に知れるようになった所為というか御蔭なのでしょう。不満や不条理なことに耐えさせられてきた、いよいよ古くさい伝統のような習慣や価値観が壊され、皆が渇望していた全員参加型の透明化(見える化)/情報開示時代が津波のように再びやって来た〜〜〜!といった感想です。しかし、、、こういう時だからこそ、自分自身のスタイルやポリシーをシッカリ持たねばならない気がしています。 (写真は左から金閣寺、知恩院、平安神宮)