お知らせ
雲蒸龍変
2012.01.04 [ 井林院長MonthlyTale ]
120104 1月朝礼訓示 #1201
西暦2012年(平成24年)の干支は辰年。十干は「壬(みずのえ・じん)」、十二支は「辰(たつ・しん)」なので、干支は「壬辰(みずのえたつ・じんしん)」となります*詳細は下記。辰(龍)というのは空想上の動物ですが、角は鹿、顔は駱駝、耳は牛、胴体は鰐(?)、手足は?、尾は?、髭は?、、、正確なことは覚えていませんが、西洋のギリシャ神話にでてくるdragonとは必ずしも、と言うかそもそも龍には背翼もないので、決してイコールではないように思います。
新年早々、多くの方々から沢山の年賀状を頂戴しました、、、御礼申し上げます。自分はと申しますと、昨春から体に染み付いた節電習慣よろしく、勝手に「断捨離」を決め込んで、本正月はかつて250通以上出してきた賀状を半分以下の数に抑え、滅多に会えなくなった小中高時代の旧友や、遠くに住む知り合いを中心に限定発送と致しました(海外留学時代のボスや友人、日本でも気心の知れた先生方には、Xmas & New Year Season’s Greetingの形で写真や動画を多めに貼付し、互いの近況をfacebookやmailで楽しく伝え合うことも可能になりました)。今の時代ですから皆さんと同様、買い替えたばかりのMacBook Airとそのソフトを駆使し、家族や犬達の写真/イラストを貼付けた手製の賀状を作り、住所や宛名もプリンターで次々と自動印刷するだけの簡単なもので、100枚程の年賀状は正味1−2時間で済んでしまいます(見栄えはそう悪くはないが、結局は手抜きで心が余り込もってないかもなぁ〜と感じつつ、、、どうも御免なさい)。小さな頃は手作りの官製ハガキの一枚一枚に、年賀の芋版を押し色鉛筆で干支の漫画や駄洒落混じりの文章を書き、宛名もまるで龍が踊るような下手な字で元気よく描いたものです。賀状を全て完成しポストに投函するまでに、「恐らく郵政省だろうけど、何処の何某がこんな面倒な風習を始めたのだろう?!」等と文句を言い乍ら数日間を費やすこともありました。
先日戴いた賀状の中に、モクモクと蛇から抜け出て龍の形に変化した雲が青空に舞い上がる CG写真の作品と、真っ赤な背景に白地の龍の字が右上に大きく広がる作品の2点が妙に気に入り、今月一杯自室のドアに掲げることにしました。ちょうど、“雲蒸龍変”という熟語が記されており、その意味(絵柄の通り、天に昇る龍は雲を呼び起こし、蒸気流に乗ってその勢いをさらに増すこと)を調べてみて、改めて今年こそ頑張らねばという気持ちになった次第です。
年末恒例となっていた一流ホテルでの全職員参加型大忘年会を取りやめ、理事長の発案で311のときと同様に歳末義援金を寄付致しました。今年も、何が今大切なのかを常に考えながらの龍変の年にすべく皆さんのご協力を仰ぐ次第です。この1年もどうかよろしくお願い致します。追伸:今年は誠愛リハビリテーション病院から、全員で執筆した「脳卒中回復期リハビリテーション」のテキストが発刊となります、、、ご期待下さい。
* 干支には十二支と呼ばれるものと十干(じっかん)とよばれる「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十種類に分け方がありその組み合わせによって名前が決定されます。十干は、陰陽五行説に基づいて「木・火・土・金・水」の五行と、「陰・陽」の「兄(え)・弟(と)」に分けられたものです。木(き)は甲・乙、火(ひ)は丙・丁、土(つち)は戊・己、金(かね)は庚・辛、水(みず)は壬・癸。木は、陽である甲が「木の兄(きのえ)」、陰である乙が「木の弟(きのと)」、火は、陽である丙が「火の兄(ひのえ)」・・・と割り当てられます。今年はしたがって、「壬辰(みずのえたつ)」となるわけです。かつての壬申の乱や応仁の乱などの歴史的な出来事が、アバウトの時代さえわかれば同じ干支は 60 年に1度ですので、西暦を計算で求めることも可能ということになります。