お知らせ
第2期(活動期)の初年度スタート
2013.04.08 [ 井林院長MonthlyTale ]
130408 4月朝礼訓示 #1304
当院FB → http://www.facebook.com/pages/Seiai-Rehabilitation-Hospital/347803828571017
新年度(平成 25 年度:2013 年度)の始まりです。当病院の場合も、特定医療法人社団三光会・・・という肩書きの会社組織である以上、社訓というか理念・基本方針が必要です。ちょうど 5 年前の平成 20 年(2008 年)4 月に入職した後、同年秋の初回の病院機能評価受審に合わせて職員ハンドブック(Original Rule Book)なるものを慌てて作成し皆さんに配布しました。その最初の部分に、三光会全体、当病院ならびに各部門の理念・基本方針が連ね記されています。
三光会理念
共に参加し、共に活動し、共に生きよう!誠愛リハビリテーション病院理念
ひとりひとりの明日のために 質の高いリハビリテーション医療を提供し 患者さんの活動と社会参加を支援します!
ここでは紙面の都合で省略しますが、その他の部門の理念もよくよく読んでみると、当たり前の事項が書かれており、それこそ省略しても良いようにすら思えます(甚だ失礼!)。ここは矢張り、“自分が倒れたら入院したいような病院にする!”という実にシンプルな一文ではダメなのかな?450人近くいる職員の皆さんが、共に汗かくSWEAT*チームの一員として 一寸した遊び心と工夫でもって、個々の患者さんのリハビリは勿論のこと、+αとして優しく真摯に共に何ができるのかを考えながら、綿密な計画を立て実践して行くことが重要なのだと感じています。患者さんと共に周囲の皆が、身も心もリハビリで元気になって行くというコンセプトです。* Seiai Work/Enjoy/Activate Together チーム
一人の人間が患者さんや病院のために出来ることなど限られています。また、5年単位くらいのスパンでないと組織全体の流れは中々変わって行きません。今年新入職の若い皆さんも、先ずは1年後の自身 ひいてはチームとしての 予定を過去形で組んでみて、日々コツコツと達成しながら中期計画として5年間の目標(具体的課題、数値目標など)を決め、仕事に励んでみては如何でしょうか?
自分にとっても、院長としての第2期 (H25〜29年 活動期)の初年度が、今朝の鶯の鳴き声とともに始動したばかりです。張り切って行きましょう!
おまけ)今回の特定医療法人化に因んで、理事会・社員総会で発表した資料の一部です、、、
第1期(平成 20 年度からの5年間:自分にとっての建設期)の Key Words と実績
— 実のところは、理事長はじめ多くの医局の先生方のお蔭です —
○ハンディを背負った脳卒中患者に対し、まずは安全で全人的なリハビリ医療を心掛けた。
○患者第一主義の実質的な多職種チーム医療を目指し、FIM改善その他の実績向上に努めた。
○ 電子カルテ充実とともに、血液生化学、生理検査、画像データその他の電子化に取り組んだ。
○医局の活性化(専門医受験など全体の底上げ)、他職員の勤務効率up/働きやすさに注力した。
● 紹介患者の入院前検討会や家族との前面談を、福祉部のみでなく医局、看護部、リハ部、医事課の担当者チームで毎日詳
細に検討し、「誠実で優しい」をmottoに 可及的速やかに入院を受け入れるシステムとした。
年間入院患者総数(カッコ内は急性期病院からの紹介入院受容率)
H20年度 589名: H21年度 663名: H22年度 679名 —ただし,ここまでは実際入院患者総数のみ H23年度 786名 (受容率 646/786=82.2%): H24年度 809名 (受容率 687/809=84.9%)
●入院後における転倒/骨折、事故退院の可能性などを説明し前もって同意を得た上で、基本的には在宅復帰の意思を確認。
急性期病院でも充分とはいえない摂食嚥下(EST)チームを結成しEST回診を開始、早出遅出(FLEX)リハ、365日リハシステムを
導入したことで、FIM改善率や重症者改善度、在宅復帰率は軒並み大幅改善してきている。
● 職員が情報を共有し報連相を徹底するために部署間連絡会議を設け、毎週各部署からの問題につき討議した。
● 国内外の学会/研究会での積極的な発表が増加、全職員対象の毎月の誠愛院内勉強会も定着。今後は医師会ともtie-upし
て、開業医や後方施設とのさらに密なる連携を目指したいと考える。
● 出産子育てを行う女性職員のための病院託児所を新築移転し、女性医師、看護師など働きやすい環境を整えた。
● 各種役職や研究項目を分担し、医局勉強会や近隣とのface to faceの機会を意識的に増やすよう努力した。
引き続き、第2期 (H25〜29 年 活動期)の最初の1年間の予定です。平成25年度の展望
○ 病院機能評価再受審を念頭に、各種委員会委員長を適任者に交代、会議の実質合理化を図る。
○老朽化に伴うCT診断装置に関する病院全体の投資計画に医局として賛同、導入に向け調査開始。
○患者に優しいサービス提供が出来ているかを再チェック、民間ならではの工夫と努力を実践する。
○当院のOriginal Rule Bookを改定し、より明るく前向きで夢を持って働ける楽しい職場を目指す。
○近隣に増加する回復期病床に危機感を持って対応し、当院の入院患者数の定常確保に努力するとともに、摂食嚥下入院/脳卒中Tune-Up入院など新規の方策を検討し実践する。回復期病棟の充実加算 取得も実施可能なレベルに達したため、実現に向けセラピスト勤務調整等をシステム化する予定。
第2期を順調に乗り切って、第3期 (H30〜34年 貢献期)に移行して行きたいところですが、これは勿論 心身ともに健全であれば、、、の話です。それと同時に、偏に医局先生方、看護部、リハ部、管理部その他多くのSWEATチームの皆さんのご協力とご理解がなければ達成できません。これからも良い汗かいて頑張りましょう!