お知らせ
昔とった“杵柄”
2013.07.01 [ 井林院長MonthlyTale ]
130701 7月朝礼訓示 #1307
梅雨明けが待ち遠しいほどに良く雨が降ります。今年の真夏の水不足は心配ないでしょうけれど、犬の散歩や洗濯・乾燥にはこう雨模様が続くとウンザリします。
還暦を迎えてからというもの、自分にとっては“昔とった杵柄”でもある軟式テニスを、病院や職種を超えた若い方々と一緒に始めたり(何と35年振り)、連月のように東京の中高時代の酒好きの同級生達から連絡があり、彼らも出張とは言え忙しい合間を縫って態々訪ねて下さるので、行きつけの店で夜遅くまで玄海の魚と酒をつまみに昔話に花を咲かせたり、、、FB のお蔭で新たな あるいは昔懐かしい 知り合いの輪が俄に広がりつつあるので喜んでいます。他にも、4半世紀以上前の留学中に縁あって家族がお世話になり、その後全くご無沙汰致していた某大手製薬会社をリタイヤされた方から、ある日突然のご連絡を受け 家内共々お食事に誘って戴くなど、今流行の利害関係 (COI = conflict of interest) のない 様々な心地よい happening を経験しているこの頃です。
さて、本日の全体朝礼では最近の梅雨空とは全く無関係で 甚だ季節感のない内容でしたが、“昔とった杵柄”のお話をしました。杵柄とは、言うまでもなく杵の端を手で握る部分のことで、杵と臼を使ってテンポよく餅をつく際の優れた腕前・特殊技能のことを指しています。杵を握るのは大概一家の主、あるいは筋肉質の慣れた男性の役割で、彼らは一度杵を握れば、かつて会得した熟練技をそれこそ職人芸の如く発揮します。かなり以前に身につけた技能が後年になって、ここ一番という時に役に立つことを“昔とった杵柄”と呼ぶようになったというわけです。
自分にとっては どちらかと言えば“杵柄”のはずの軟式テニス、それこそ数十年振りのクレーコートでのフットワークは惨憺たるものでした。アキレス腱を切ったり心臓発作で倒れたりしないよう 無理せずボチボチ続けて行きたいと思っています。ついでに昔比較的好きだった英語という杵柄(トンカチ程度?)を、2 ヵ月後の国際学会に向けて再度握り直して単語や熟語を今一度お浚いしたいと今頃考えております。ところで、皆さんは一体幾つくらいの“杵柄”をご自身に備えつついらっしゃるでしょうか。