お知らせ
師走の濃霧と中古車車検工場
2013.12.02 [ 井林院長MonthlyTale ]
131202 12月朝礼訓示 #1312
今朝の福岡県大野城地区、誠愛リハビリテーション病院周辺は濃霧に包まれており、春日航空自衛隊基地を過ぎたルネサンスの丘の先を超えた辺りから天候が一変していました。国産対向車のヘッドライトは殆ど点灯されていませんでしたが、大半の外車では自動点灯されており、お国柄や気候の違いを勘案しても車に関する安全面での細かい配慮は外国の方が数段進んでおり流石だなぁと感心し乍ら、安全運転で病院に着いたのでした。
さて車と言えば、、、先日(131128)の病院FB上、失礼な表現とは重々承知していましたが、我が「誠愛脳卒中回復期リハビリテーション病院」は中古車の車検センターみたいなものだという記 事を載せました(☞ 小さいフォントですが、右下URL)。何とか廃車を免れ、エンジン周り中心の集中的な応急処理を2週間程受けた中古車が、今度は約数ヵ月の期間をかけ熱心な整備工達に囲まれて、日々念入りな修繕と試運転を繰り返す目的で私どもの車検工場に運ばれて来るのです。
当工場では、以下の点検を綿密に行い本来のガレージ納車を目指します — ガソリン注入口やタンク水抜きのチェック/空気量の調整/排ガスのチェック(経口摂取・嚥下訓練/酸素分圧や気管支肺炎予防/適切な排泄機能再獲得)、ホィールバランスやサスペンション/エンジンやキャブレータ・オイル系統の点検をはじめとする故障箇所の修理(体幹バランス、歩幅や膝折れ、心肺機能と全身の循環系、ひいては操作性に関わる中枢神経系の修復)、ライト電球やバンパー
/車体の板金塗装(表面的な見かけだけでなく 高次脳機能や運動感覚麻痺の出来うる限りの回復)、ハンドルの固さ/アクセル・ブレーキのチェック(拘縮予防/興奮抑うつ等の精神面のケア)、足回り特にタイヤの交換/或いは位置交換(杖や歩行器の使用、利き手交換など)、欠損部分の代用品補填(個々人に合った義肢装具作成)、総合的な現状価格の評価と次回点検整備の時期決定(FIM、BI、その他評価点の確認ならびに残存走行距離や耐用年限の予測)、そしてこれからは家族皆さんで優しく思い遣りをもって乗り続けること、ユックリペースを守り無茶な運転はせず再び運転できることに日々感謝して戴くこと(次の車検まで事故を起こさないよう、新車に買い替えることは不可能なので現状維持を目指しなるべく廃車にならないよう努力する)
— 実に、不適切な例えかも知れません、、、でも最近心底そう思うようになりました。
一方で、国は経費削減の為か、安く車検を行うよう指導してきます;閉口することも多々あり ますが、止む無くジェネリックオイルや中古部品を使うことも余儀なくされます。緊急修理では、結構値の張る贅沢な全天候スペアタイヤや純正品の潤滑オイルが多く使われがちですが、中古車車検工場としてはより安価な昔からある材料を駆使し、かつ性能低下を招かないよう信用第一でコツコツ修理する場合が少なくありません、、、工場自体を倒産させる訳にはいきませんからネ。さあ、新たな年を迎えようとしています。工場長としては、創意工夫とやる気溢れる中間層の
慣れた整備工ができるだけ辞めずに、年を重ねる毎に素晴らしい車検を続けて下さるような環境整備を整えるため、来年もより一層の努力を惜しみません、、、楽しいXmasと明るい佳年をネ!
病院FB 頁 ☞ https://www.facebook.com/pages/特定医療法人-社団-三光会-誠愛リハビリテーション病院/347803828571017