福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

お知らせ

七夕と過去最強の台風8号

2014.07.07 [ 井林院長MonthlyTale ]

140707 7月朝礼訓示 #1407

今日は七夕・・・しかし残念ですが、過去最強の台風8号の接近とともに悪天候の1週間になりそうです。福岡の今週は天の川も拝めそうにありませんが、当院玄関や各病棟詰め所には七夕の笹飾りならびに願い事の書かれた短冊が沢山みられ、皆さんの想いは伝わることと信じています。
さて、先週は佐賀での脳卒中関連の講演会や、仙台での医師主導型臨床研究のパネルディスカッションに呼ばれて珍しく多忙な週末でした。講演会に先立ち放映された日本脳卒中協会理事長のビデオレターによれば、「脳卒中対策基本法」がいよいよ法制化間近というgood newsも伺えて、漸く脳卒中専門の医療従事者と患者/家族会が協同で、メディアを通じ自由に宣伝・啓蒙しやすくなるということですので楽しみです。同時に、超急性期〜急性期だけでなく、回復期や生活期の脳卒中リハを含めた包括的治療/ケアが脚光を浴びる時代に突入といった期待感もあります。
東北大学病院と東北6県の関連病院が合同で行ってきた医師主導型の臨床研究は実に8年越しのものですが、大学病院と製薬会社との癒着やデータ捏造が取沙汰されている昨今、本研究は実際に統計/疫学研究の専門家や第3者評価委員らが初めから加わっていますし、大変正確で正直な結果が出されており既に一流雑誌への論文投稿中と聞いています(一部予想に反し意外な結果もみられましたが、それがreal worldの成績なのだろうと思います)。過去の臨床研究や有名雑誌の論文は、比較的positive dataが論文になりやすかったように思いますが、negative dataも嘘でない限りきちんと世に出してエビデンスを重ねて行く姿勢が重要であろうと考えます。症例報告にしても、大変珍しく貴重な症候群でどの新薬が奏効し回復したといった内容のものがもて栄やされ陽の目を見がちですが、9割以上は然らざるごく普通のケースであったり失敗や後悔のケースであったりするのです。
現在、来年の今頃の発刊に向けて“脳卒中治療ガイドライン2015”の準備が着々と進められ、全国各地の専門委員の先生方の間で擦り合わせがハイピッチで進捗中です。2004年、2009年に引き続き通算3冊目になりますが、毎回新たにエビデンスレベルの高い論文の引用が増え、内容も緻密にbrush upされて行くのが分かります。今や、あらゆる分野でガイドラインは常識化し、専門でない領域のup-to-dateをちょっと調べるには大層便利な面もありますが、医療事故や訴訟等の場合には逆に利用され困惑することも少なくありません。あくまでもガイドラインであって、必ずしもその通りにすることがベストという訳ではないと自分たちは捉えています。
台風一過で、博多山笠追い山とともに一気に梅雨が明けることを期待したいと思います。

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