お知らせ
亜熱帯日本の土砂崩れとデング熱
2014.09.01 [ 井林院長MonthlyTale ]
140901 9月朝礼訓示 #1409
今年の8月は、盆休み前後から前線が停滞したお蔭で連日の雨、雨、そしてまた雨。日本列島が当に帯状の大雨雲に覆われ、とくに広島や礼文島をはじめとする連日の各地での土砂崩れ・災害報道には驚くばかりでした。気がつけば、1日も海水浴や戸外プールで泳いでいないことに唖然、、、本当に太陽のない30数年振りの九州の夏でありました。
先日の土日は久々の晴天でしたので、室見河畔をイヌの散歩がてら可成り上流の方までwalkingに出掛けましたが、日蔭がなかった所為かうちの小型犬は途中で軽い熱中症でダウン、、、仕方なく暫く木陰を見つけて涼んだ後、帰りは所々で愛犬を脇に抱えて2時間かけて帰宅しました。普段は毎日セカセカした車生活なので、たまにはユックリと涼風の遊歩道に沿って歩くことで、気持ちのいい至福のリラックスタイムになりました。
ただ、途中の薮や草木の近くでイヌがmarkingをするのをボ〜ッと観察しながら、此のところ盛んにニュースで流れているペットのマダニや怖いウイルスを保有する蚊の仲間に思いを馳せ、色々と妄想してしまいました。四つ脚にまとわりついた小さな花粉や黒っぽい草の実が、「真逆ダニではないよね?」とか、「蚊は飛んでないよな?」とかといった類いの憂えです。
最近の代々木公園の蚊に刺されて発症が疑われているデング熱の患者さんは10人を超えている模様。日本では戦後直後のS20年前後に見られたのが最後らしいことや、初めは非特異的な症状しか呈さない筈ですから、最初にこの奇病を疑ったお医者さんはさぞや名医、流石だなぁと畏怖の念を抱く次第です。どんな疾患が人畜共通感染症zoonosisだったか、寄生中学の講義は全然覚えませんが、中には蚊(ウイルス)→ペット→ヒトと連鎖形成する場合もあったような気もします?後で検索 http://www.petcomnet.com/observ/kansen/zoonosis_list.html
今の我々文明人は飽食時代と共に生きてきて、様々な悪性腫瘍、循環器疾患、不慮の事故等で亡くなっている訳ですが、世界全体で見れば何と言っても感染症死が相変わらず死因のworst oneであり、動物の死因にしても弱肉強食の餌食や外傷に伴う感染症などが主因に違いないでしょう。先月あたりからアフリカで蔓延しつつある1種感染症の一つエボラ出血熱もglobalな時代が故に他の大陸にも伝搬される可能性が少なくなく、極めて脅威に感じられる此の頃です(今の時点でエボラ出血熱の致死率は50数%:他にもウイルス性出血熱と呼称される4大出血熱として、マールブルグ熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ熱等があり致死率が高いことで有名です)。