お知らせ
はやぶさ2号とExoSkelton Hand
2014.12.01 [ 井林院長MonthlyTale ]
141201 12月朝礼訓示 #1412
比較的暖かい 11 月も、今朝あたりから急に西高東低の気圧配置に変貌し厳寒の師走に入りました。悪天候の中、小型惑星探知機“はやぶさ2号”を乗せたロケット打ち上げも再度延期となり、早くても 12/3 になりそうです。小惑星 1999JU3 を目指し弧を描くように 52 億 km もの片道距離を飛んで、宇宙や生物の起源を紐解く貴重な惑星の土を持ち帰るのは何と 2020 年(東京オリンピックの年)だそうです。打ち上げが1秒でも狂うと 1,000km 以上の距離の誤差が出るのだそうです。
さて、病院に着いてから手帳の月単位頁を捲り乍ら、今年は病院のために一体何が出来たのだろうかと、1〜11 月の月間記事を今一度読み返してみました。まずは、近隣の各急性期病院の院長や教授の先生に招聘され、回復期脳卒中病院の struggle 事項について講義をしていました。いずれも講演後に会食の機会を設けて戴き、主な先生方と気さくに楽しく会話を交わし、以前に増してすっかりお友達になることが出来ました。医局や看護部、リハ部の方々も積極的に患者中心の勉強会や連携の会を企画し、コミュニケーションやノミニケーションの輪を広げたら楽しく病診連携できるだろうと思います(手伝いますので、遠慮なく申し出てください)。2月には医局から米国 San Diego に(横山さん、横山君)、9月には看護部から台湾 Taipei に(金山さん、吉村さん、松尾さん)と、今年は2回の国際学会発表を行いました。自分も同行しましたが、両学会共に大変立派に発表が行われ、その後の観光や他大学の方々との交流も有益かつ思い出深いものとなりました。 韓国の喜縁病院&老人病院協会御一行様の当院訪問見学や、一般向けの医療漫画“回復期脳卒中ストーリー(仮題)”の計5−6回に及ぶシナリオ準備委員会、 EST(摂食嚥下チーム) に引き続くDCT(認知症ケアチーム)やFCT(フットケアチーム)の活動なども注目に値します。
年初めに、筑紫医師会の脳卒中連携パス会議の基調講演に、ご赴任早々無理を申し上げお呼びした九大脳外科新任の I 教授にも、その後の学会でお会いしお話しする機会が増え、近々では厚労科研のロボットリハ補助装置(手指用の ExoSkeleton)を用いた革新的リハビリ治療の確立に関する研究班に加えて戴きました。すぐには無理でも将来は間違いなく実現するであろう魅力的な研究に、民間の当リハビリ病院が微力ながらも参加できることは大変幸せなことと有難く感謝しています。はやぶさ2号もリハ補助装置も内容や分野は大きく違いますが、いずれも夢あるプロジェクトであり、何やら昔々の少年の気持ちを思い起こさせてくれています。
最後に恒例の NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)によるサンタさんの追跡情報を、今年も是非ご覧下さい(http://www.noradsanta.org/)。そして皆さん、思いっきり楽しいクリスマスと素晴らしい新年をお迎えください!