お知らせ
産業革命と七夕の願い
2015.07.06 [ 井林院長MonthlyTale ]
150706 7月朝礼訓示 #1507
明日は七夕ですが、未だすっきりしない曇天〜雨模様の天候が続きます。昨日は国連教育科学文化機関(UNESCO:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)により「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県23施設)がめでたく世界文化遺産に登録されたようです。日本では富士山、富岡製糸場に続く3年連続の快挙ですが、今回は軍艦島の通称で知られる端島炭坑、三菱長崎造船所のクレーン(長崎市)のほか八幡製鉄所修繕工場(北九州市)など北部九州が数多く含まれています。
産業革命はイギリスの蒸気機関の発明に端を発し、その後様々な科学技術が飛躍的に進歩したのは周知の通りです。製品生産力が飛躍的に向上→家内生産から工場生産;分業化と資本主義発達→流通関係、交通網の進歩→資本家と労働者の階級差が顕著化→国民総生産向上と富国→海外市場の拡大激化→帝国主義、植民地政策→市場国際化といった図式でしょうか?欧米諸国はこれで優位に立ち、以降は国家間で様々な戦争が起こり、アジアの小国日本もこれに巻き込まれてきた経緯があります。
東京オリンピック以降、産業の進歩とともに我が国庶民の生活も豊かにそして便利になりました。新幹線、ジェット機、最新のハイブリッドカーなどの交通手段はもとより、 IT産業の目覚ましい拡大、、、我々もパソコンやスマホなど文明の利器に頼る生活からもう抜け出ることはできません。良いようで悪い事項も最近頓に増えており、交通災害も予測できない大掛かりなものから、我々人間の精神面の脆弱性が露呈する不安なニュースが聞かれない日は殆どありません。
病棟の七夕の短冊には入院中の患者さんやそのご家族による、病気快癒/早期退院に関する内容が少なくありませんが、これは当然のことと思われます。一方で、高齢者入居施設でのそれは世界平和や人類の健康に関するものが多く見受けられます(大所高所からの人生の先輩方による流石目線です)。明日の七夕の日を目前に、職員の皆さんも是非ジックリと一つ願い事を塾考されてみては如何でしょうか?(自分はどうしても卑近にならざるを得ず、“痛めた膝関節の早い回復を”になりそうです … 何ともはや情けなや!修行が足らず 申し訳ございません、、、。