160801 ８月朝礼訓示 #1608

暑い！当たり前ですが、とにかく暑い毎日です、、、熱中症で亡くなったり、水の事故で亡くなったり、例年この頃をピークに繰り返されていますが、まさか自分や知り合いの身にとは考えないからでしょうね。お盆前後の帰省時には職員の皆さんも呉々も注意して下さい。3-4年ぶりに医局のユニフォームも涼しげな色合い(下記写真)に衣替え致しました。まるでPokemonGOの戦士みたいな色と形で多少抵抗感もありますが、医局の先生方全員一緒ですので少しずつ慣らして行かねばと思っています(一種の集団心理です)。今朝の新聞の一面、Big Newsが目に飛び込んできました。初の女性東京都知事誕生！
小池百合子さんは自分とほぼ同じ年齢ですが、二十歳前の若い頃からエジプトはカイロ大学に留学、アラビア語も堪能でニュースキャスターの頃から何となく凛とした印象で注目していた女性の一人です。出身党である自民党に嫌がらせを受けながらも、見事110万票もの大差で２位の自民党公認推薦の増田氏を退けました。時の運とはいえ、潔い決断と都民を味方につけた戦い方は見事だと思いました。高校まで東京に住んでいましたので、当時の美濃部亮吉東京都知事(1967〜1979)をとても懐かしく思い出しています。
今一つのNewsは、元横綱“千代の富士”・九重部屋親方の膵臓癌による早逝の訃報。出身は松前漬けで有名な北海道は松前半島の最南端に近い小さな漁師町、多分ご存知ないでしょうね。父方の祖父(山口〜岡山県出身)が小樽在住の祖母(宮城県仙台出身)と結婚し札幌に住んでいました ので、道内の兄弟が多く貧しい家庭で育った体格のいい青少年が、プロペラ機に乗せられ両国相撲部屋にスカウトされて行く話は 札幌のちに網走で生まれ育った父などからも聞いていましたし、同世代の自分らとはpureさhungryさの違う境遇を複雑に感じ乍ら今まで応援してきました。

都知事選も然りですが、最近わが国の女性幹部(会社でいえば課長以上)の割合が12%を超えたとの報道もあり、様々な場面で男性よりもよほど決断力や行動力に溢れた女性が多い実感があります。先日、同期で九大２内科に入局した女性医師の友人から、一冊の本を送って戴きました。第二次世界大戦終戦直後にソ連に抑留されたまま、大変な苦労をされ終戦から２年以上経った昭和22年の年末にやっとの思いで帰国され、その後再開したご両親の末っ子として生を受け、７年前からご尊父の戦地での思い出についての聞き語りを小冊子に認めたものでした。自分の義父も同様にシベリアに抑留され、奇跡的に助かり戦後暫く経ってから帰国、結婚してこれまた同期の家内と義妹を設けました。義父母も自分の父も既に他界し、唯一残った老母(88)も現在当院に骨折で入院中ですが遂に呆けてしまい昔の貴重な話はもう二度と聞けません。この歳になって、最近後悔することが少なくありません：皆さんは今年の夏休み、是非ご両親や祖父母様に若いころの苦労話やルーツ、本来の先祖の墓について調べ訪れてみられることをお勧めします。
（参考までに、、、2008年8月度「先祖の墓とガールフレンド」http://www.seiai-riha.com/pdf/MonthlyTale5.pdf ）