福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

お知らせ

母のリハビリ入院、VielenDank!!!

2016.10.03 [ 井林院長MonthlyTale ]

161003 10月朝礼訓示 #1610

元来遺伝性の肥大型心筋症を有し、75歳を過ぎた頃から毎年のように重症心不全でICUのお世話になってきた老母(88歳):過去に心臓の電気的除細動やマッサージを幾度となく受け、また心房細動に伴う塞栓性の軽い心筋梗塞や腸管虚血まで起こしながらも、幸いボケもせず 昨年夏には米寿の記念に家族皆でお祝いした母が、本年3月末に介護付き高齢者住宅(有料老人ホーム)内で転倒し右大腿骨頸部骨折を発症;心不全も悪化した上に、軽い肺炎や持病の膝偽痛風再燃に伴う全身性の関節炎のため、手術は断念せざるを得ない状況で、遂に昇圧剤点滴が開始され死に掛けておりましたが、後輩らの尽力で何とか一命を取り留め 3/31より当院の回復期病棟で半年の長き間をお世話になりました。
先週9/30に発症から7ヶ月振りに元居た福岡市内のサービス介護付き高齢者住宅(俗に言う“サ高住”)に戻ることができました。発症直後は間違いなく全身性炎症反応症候群 (systemic inflammatory response syndrome、SIRS)を合併しており、自分は正直9割がた諦めていましたが 当院に移ってからというもの 病状も日々少しずつ好転し、ゆったりと流れる時間軸“緩流”(自作の造語で気に入っています)の中で職員たちが暖かく そして実に優しく、老母の萎れた気分、心臓、折れた大腿骨頸部、はたまた排泄に至るまで“手当て”をしてくれました。主治医による見事なtotal careと心不全コントロール(初めて使うサムスカ®も著効した模様)、右大腿骨頸部は手術していないので一部融解した状態のまま介護度認定も入院前の要支援1からこの度は要介護4(寝たきり状態)となりましたが、丁寧かつ優秀なセラピストたちによるリハビリのお蔭でほんの少しだけ支え立ちできるまでに回復し、看護師さんや看護助手さん他のそれは綿密で行届いた看護と介護の繰り返しを目の当たりにしました。
水分も敢えて飲みたいときに摂らせ おまけに塩分制限もさほどstrictにせず 食欲も好きなものを差し入れるなど許可を戴いて徐々に改善、6月から定期的に始めた色鉛筆スケッチ描画も刺激になったのか 次第にそのqualityも上昇、HDSR/MMSE(長谷川認知症スケール/ミニメンタル試験;ともに30点が満点で20点未満は認知症)までもが転院当初は5点まで低下していたものが、退院直前には20点(それぞれ22, 25点)を超えるまでに改善;正にこの暑かった夏に幾度となく経験した「”鉢植えの水不足/葉っぱヨレヨレ症候群”だぁ〜」と勝手に命名してしまった程です。野菜の名前が一つも出ない状態から 暇さえあれば植物図鑑を見ながらの色鉛筆でのスケッチの賜物でしょうか、退院直前には6つも出てくるようになりました(これでも、まだ5点中1点にしかなりませんが、、、)。
自分の体調も決して良くないのに、週に4-5回は見舞いに来てくれ一緒に昼食の介助をしてくれた妹や 毎朝食べやすい大きさに焼いた卵焼きを持たせてくれた家内を始め 身内の者達(4歳児の孫達の握手や指切りは効果あり)の協力にも母共々とても感謝してい ます。今回の我々の病院に入院を許可してもらったお蔭で、何よりも自分と母とがほぼ毎日しかも朝昼晩これほど時間をかけて楽しく他愛ない話をしたことは今まで恐らくなかったように思います、、、これからが本当は大変なのでしょうが、何時もの決まり文句 “Que Será, Será / C’est la vie !”で行こうと考えております。この場を借りて、手前味噌ではありますが、誠愛リハビリ病院も良い病院の仲間入りできたかな?と とても嬉しく、大いに自慢して周囲の医療関係者やそのご家族にも宣伝したい気分です。改めて職員の皆さんには心から謝意と労いの御礼を表したいと思います — 「自分が倒れたら入院したいような病院」にしたいがMottoです、只々 VielenDankです!!!

PS)東京オリンピック翌年あたりの新病院移転完成に向けて(まだ青写真のその前段階ですけれども)、今ある力が継続する限り 精一杯 全身全霊で恩返しする積りで頑張ります。
PPS)先々週、かつての留学先であるSeattleはUW脳外科ラボの友人宅に招かれて行ってきました(奥様は Swedish Hospitalの作業療法士OTをされてます)。その際に、母の話の流れから米国の回復期リハ施設の現状についての話題に移りましたが、いわゆる日本の回復期リハ(英語で無理やり表現すれば convalescent rehabilitation)と違って急性期後リハ(post-acute rehabilitation)という表現で、しかもat most3週間以内の入院システムしかないとのこと(不悪、うまく通訳できてないかもしれませんが)。あとは訪問リハ/訪問看護を自宅や老人タワー、老人ホームで受けるようなことと理解しました;ただし医療保険にしろ病院選びにしろ全ては「お金次第」というお国柄に 本当に国民皆保険制度下の日本国に生まれて良かったなぁと感じ入った次第です。宿泊させて戴いた親友の奥様は丁度50歳を迎え、偶々 大腸内視鏡を含むドック検査の前日だったようでしたが、何も異常がなければ次回は10年後に検査と言ってました(だからあんなに美味しいsea food尽くしのBBQやご馳走を ほとんど食べていなかったんだと自家製のビールを飲みすぎた翌朝に気づいた次第 — Very sorry for her!);人間ドック検査期間もこれまた日本と大きな違いだと驚かされました。

Joe(今やUW泌尿器科ラボのGeneral Manager)とKaren(奥様 OT)とJulian(17歳)と2匹のCairns Terrier(長男Cameron15歳は中学校へ)

Al(UWの基礎研究者Professor)とPhuong(奥様 UW出身のdentist開業)と2匹のDachshund(長男Jordan17歳は高校アメフトクラブへ)

米国でも指折り広大なUWキャンパス内とGossick建築の美しい図書館、Down townにあるHarbourview Medical Center(昔の勤務病院)

誠愛リハビリテーション病院

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