お知らせ
J-Alertと”戦争を知らない子供たち”
2017.09.04 [ 井林院長MonthlyTale ]
170904 9月朝礼訓示 #1709
高澄の空と秩序模様の鱗雲、朝晩の涼気ですっかり秋らしくなりました。地上に出遅れ加減の 1-2 匹の蝉声も最早全く聞かれません、、、代わりに蟋蟀や鈴虫の軽快な輪唱が耳障り良く鼓膜を震わせます。そう思った矢先、8/29 早朝には不快な J-Alert 音とともに北朝鮮打ち上げのミサイルが日本上空を通過し、昨日 9/3 午後には何と水爆実験までが実施されたようです。
「戦争を知らない子供たち」を口ずさみながらノンポリながら反米/安保闘争に巻き込まれ“バリスト”で数日休校になった中高時代、貧しいけれど気持ち純粋で心豊かな楽しい時代でした。両親や祖父母たちから、直接戦争の悲惨な話を多く聞いたわけでもありませんが、それこそ大人になって戦時中に関する書物/映画 そして広島/長崎の原爆資料館やドーム/平和祈念像を見るにつけ、戦争は子供や孫たちにも絶対経験させたくないと強く思います。一方で、人類は何と愚かなのか、喉元過ぎぬうちに似たような事件や差別行為、世代を経るうちに繰り返される過ち等々一向になくならない、歴史は繰り返すといった一部冷めた見方もないことはないのです(悲)。
https://www.youtube.com/watch?v=uY43S56vNAc
水素爆弾(H-bomb)は、日本に実験的に落とされたあの原爆(A-bomb)の 5-10 倍の威力と報道されています。自分の祖父は軍港のある広島は呉の出身で、原爆投下のあった 1945 年当時は北海道に暮らしていて難を逃れました(ただ 広島に住んでいた親戚や兄弟家族は可成被曝し亡くなったのではないでしょうか?知る由もありません)。九大第2内科学教室に入局を許して戴いた当時教授でいらした敬愛すべき O 先生は、ちょうど江田島にある海軍兵学校の最高学年かつ寮長でいらして Pikadon 投下時には、恐ろしい閃光/爆音に引き続き夏空高く巨大に広がるキノコ雲を直接見られたとのことでした。何の罪もない一般人が暮らす広島市内でなく、何故に自分ら海軍軍人を養成する島を爆撃しなかったのかと、戦後72 年経った8 月に怒ったように仰っていたのが印象的でした。
翻って、昨日は Good news もありました — 秋篠宮眞子さま/小室さんの婚約会見、正に平和で微笑ましい瞬間で、お二人とも若くていらっしゃるのに日本語が丁寧かつ上品でした。お互いを月と太陽に擬えるなど、インタビューをお受けの際にも幾度となく目を見つめ合う場面が頻回で、久々に拝見する誠実/信頼/愛情豊かで爽やかな会見でした。末長くお幸せにという気持ちが自然に湧き起こり目を細めると同時に、孫たちの代も同様ならば素晴らしい,,, 出来れば元気に見てみたい,,, と心底思った次第です。のんびり平和を大望する心持ちをそっと持ち続け、一方で危機感を抱き緊張感を忘れない日々を過ごす器用さ/強かさが今の時代には必要と感じるこの頃です。