180305 ３月朝礼訓示 #1803

彌生(いやおい)とは草木がいよいよ生い茂る月、草萌の季語が示す通りです。早春の季語といえば、他に色々なものがあるようです
春めく、伊勢参、水温む、蜆、烏貝、春の川、若鮎、上り簗、春日祭、彼岸、彼岸詣、彼岸桜、春雨、草の芽、牡丹の芽、芍薬の芽、桔梗の芽、菖蒲の芽、木の芽、桑の芽、薔薇の芽、山椒の芽、苗床、田楽、菜飯、鰆、鯡、鱒、独活、胡葱、韮蒜、蒲公英、卒業、など。この数日、何だかホッとするような、それでいて幻想的な朧月が確かに観察できます。朧月夜とは春夜に月が仄かに霞んでいる情景を指す季語で、代表的な春の唱歌にも登場します(http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/spring.htm)。澄んだ秋の月も綺麗ですが、春月は水蒸気の veiling というか羽の feathering が掛ったように見え実に神秘的です。
今月一杯で院長赴任から丁度 10 周年を迎え、第 1 月曜の全体朝礼時の Monthly Taleも 120 回を数えます。経営的な話はもとより不得手でしたし、訓示とは程遠い卑近で詰まらぬ独り善がりの内容ばかりでしたが、一度も途切れることなく愚直に続けて来られたのは、小野山薫前理事長の的確な御指南と辛抱強い皆さんの御蔭と感謝しています。現在まで単独院長→理事長／院長併任の形で、大した業績や貢献もないままアッという間に駆け抜けて来た 10 年間でしたが、来月から赴任される信頼すべき後輩の新病院長長尾哲彦先生に smooth landing を意識し無理なくバトンタッチして参る所存です。今後は特定医療法人社団三光会の理事長一本に的を絞り、体力・知力の続く限り他施設の状況をも俯瞰しながら、新たな気持ちで決して甘くない近未来医療時代の舵取りを、これまで知己を得 お世話を戴いた大切な仲間たちと一緒に引き続き行って参ります。
4 月からの新医療体制、組織図、定年年齢や給与改定などについては、経営母体でもある誠愛リハビリ病院の新院長や医局、看護部、リハ部の 3 名の副院長ほかの幹部らとともに、今月中に整理し最終決定したいと考えています。過去 2008 年 4 月の第 1 回から今回 2018 年 3 月の第 120 回までの訓示内容を改めて眺めてみると、自分が信じるところの一貫した Key words が窺えます — 暗い negative な考え方、生き方は癖にならないよう、常に自考自調で変えていって欲しい；詰まらないと思えることでも、やらなければいけないことは嫌々ではなく率先して気持ちよく実践して欲しい；自意識過剰に陥らずクヨクヨ過去の失敗を引き摺らないこと、そして完璧を求めず自然体で少しずつ前進して行って欲しい(目標の 7 割辺りを先ずは目指すと良いでしょう)。ことある毎に聞き飽きたかも知れませんが、Akaruku Tanoshiku Maemuki(明るく愉しく前向き) かつ守りに入らない challenging な精神です。この先もご協力を宜敷くお願いします。
月一の院長訓示ならびに Monthly Tale 掲載の継続は、新院長にも早々にお願いしましたので、今後も継続して戴けるでしょう。病院トップが如何なる考え方のどういう性格の人物かを知るには良い機会です。これからも皆で確り盛り上げて行きましょう！

過去の Monthly Tale の一覧はこちらにまとめております。 2018 年３月のタイトルは、、、『院長 10 年を振り返る』です。有難うございました。