お知らせ
誠愛リハビリテーション病院の明日
2020.11.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]
皆さんに質問です。今後、誠愛リハビリテーション病院がどのような方向に向かっていくのか、考えたことはありますか?今の状態が将来も続いていくのだろうと漠然と考えている人が多いと思いますが、ある程度の方向性は知っておいていただきたいと思います。
まず、地域に根差したリハビリテーション病院として、中核的な役割を果たしていくというこれまでの使命は何ら変わることはありません。しかしそれは従来と同じことを続けていくという意味では決してなく、日々時代に即した新たな姿を模索して変わって行く必要があります。医学、リハビリテーション学、看護学、薬学、臨床検査学、放射線学、栄養学など、あらゆる学問は留まることなく前に進んでいます。その成果を積極的に取り込んで変わって行かなければなりません。既存の学問の模倣に留まらず、誠愛オリジナルの体系を作り上げることを常にゴールとして見据える姿勢を養ってください。
人工知能(AI)や再生医療の導入などは将来の方向性として避けがたいものになるでしょう。旧来の職種間の壁を破るような新たなチーム医療の形を作り出すことも大切なことです。我々は既にこのような方向に向けて準備を始めていますが、大切なのは優れたアイデアは現場から生まれることが多いということ です。「こんなことができると良いね」とか「ここはうまく回っていないからこんな風に変えたらどうかな?」とかいう、現場のアイデアを丁寧に拾い上げつつ、日々進歩していく組織が理想です。このような自律的に成長する組織に当院が育って行ってくれることを強く望んでいます。
そのためには現場と管理部門との風通しが良いことが必須です。風通しを良くするためには課長、係長クラスの管理者が両者の窓口として機能しなければなりません。また、私自身も皆さんの建設的な意見を広く聴きたいと思っていますので、部屋のドアは開放しておくように心がけています。前向きな提案を持っている方は気軽に立ち寄ってください。
ここに書いたことを実現することは容易ではありません。しかしその気持ちがなければ、何時まで経っても決して現実にはなりません。皆さん一人一人がそれぞれの立場で前向きな意識を持って、日々の仕事に当たっていただくことが全ての基本になると思います。当院の未来に向けてのご協力をどうかよろしくお願いします。
長尾哲彦