福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

お知らせ

回復期リハビリテーション病院の在り方を考える

2021.06.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]

今月は回復期リハビリテーション病院のありかたについて考えてみたいと思います。「えっ、いまさら?リハビリで機能回復を促して、退院後の社会復帰を目指すのが我々の仕事でしょ?」と思う人が多いかもしれません。それはその通りですが、果たしてそれだけで良いのでしょうか?ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
当院に入院してこられる患者さんの多くは脳の病気か骨折を患っておられます。脳の病気の代表は脳梗塞と脳出血です。我々は再発予防のために高血圧を始めとする生活習慣病の治療をします。骨折の患者さんでは骨を強くする薬を処方します。それはとても大切な健康管理の一環ですが、それで十分でしょうか?生活習慣病の背景には肥満が存在することが多く、その大元には不適切な食事や運動不足があります。脳血管障害の患者さんは最大半年間の入院生活を送ることになります。短くても月の単位の入院です。この長い入院期間をリハビリと薬物治療だけで終わらせてはもったいなすぎます。それぞれの患者さんに染みついてしまった悪しき生活習慣に全職種が多面的にアプローチして是正することこそ、これからの時代の回復期リハビリテーション医療ではないでしょうか?現在、このようなアプローチが全くなされていないとは思いませんが、患者の皆さんの将来の健康を守るために、みんなが力を合わせて組織的に活動すべきことはまだまだたくさんあるるように思います。
骨折も同様です。骨を強くする薬だけが将来の骨折の予防ではありませんね。そう、転倒予防は重要なアプローチです。当院でも転ばないための方策はいろいろ考えてやってもらっています。しかし二本足歩行の人間はどうしても転んでしまうのです。だから転んでも骨折しないような転び方の訓練も大切です。転んでも骨が折れないためには骨を強くする必要がありますが、これも薬だけでは不十分です。骨折予防に特化したリハビリや栄養指導など、どしどし勉強して日常臨床に取り入れて行ってほしいと思います。保険点数はつきませんが、骨折予防食なんか作れるといいなあと思います。
当院に入院している期間は機能回復のための時間と考えてきましたが、今後は個々の患者さんの将来の健康づくりを後押しする時間でもあるという意識を職員全員が共有して進んで行けたらと思います。
最初は ZOOM で雑談的に将来の夢を語り合い、できることをリストアップして行きませんか?興味のある方は私に所属と名前をお知らせください。年齢、性別、職種はもちろん、経験年数など全く問いません。楽しみに待っています。

長尾哲彦

誠愛リハビリテーション病院

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