福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

お知らせ

支え、支えられているということ

2024.10.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]

私が皆さんに向かって語り掛けるとき、とくに頻繁に使う言葉が二つあるように思います。一つは「インチキをしない」という言葉で、これはおそらく多くの皆さんが「そうだね!」と思ってくださることと思います。皆さんに「インチキをするな」という以上、自分もインチキをしてはならないと、いつも判断の基準にしているつもりです。
もう一つ私がよく使うのは、ひょっとしたら皆さんも気づいていないかもしれませんが、「力を合わせて」という言葉です。人が集まれば単純により多くのことができると思いがちですが、実際はそうではありません。人が増えるがゆえに意見がぶつかって身動きできなくなることも少なくないと思います。でもそこを何とか乗り越えて、「力を合わせて」仕事をすることが大事ということです。
ただ、仕事の現場で、職員全員が同時に同じ目標に向かって行動を起こすということは、実際には見えにくいのではないかと思います。仕事の内容は細分化されており、別の職場の 人と「力を合わせて」やっていると感じられないことの方が多いかもしれません。
では、「力を合わせる」ために私たちはどうすればよいのでしょう?それは、集団としての大きな目標をすべての職員が共有して、そこへ向かって個々の職員が力を発揮するということだと思います。山に登るルートは違っても目指すところは皆同じということですね。我が誠愛リハビリテーション病院の頂上は、患者さんに質の高い医療を心身両面から提供する、そして患者さんたちの笑顔が職員の誇りと喜びとなる、そういう世界だと思っています。
力を合わせるというのは、支え、支えられる関係でもあります。院内では昨年から、認 知機能を維持する目的で開発された運動アプリを使って治験を行っています。リハビリテーションスタッフには認知機能を評価するために相当な時間を割いていただいていますし、諸検査に際しては検査課、放射線課に力を貸していただいています。また参加者のリクルートに当たっては外来看護スタッフや通所スタッフの後押しが大きな力になりました。これらは全て通常業務に加えての作業になりますが、それぞれの頑張りが合わさって 420 万円程の収入となっています。このような表に出ない人たちの地道な努力もまた、病院を支えているということを皆さんに知っておいてほしいと思います。そしてそれとは違うところで、今度はあなたが支える側に回ってほしいと思います。お互いに支え合うということも、力を合わせるということの別の一面であり、感謝し合うことが大切だと思います。
先日、職員食堂で嬉しいことがありました。別に自分が汚したわけではないのに、棚の汚れを目にするとさりげなく綺麗にして去って行った職員を見かけたのです。あまりにも自然すぎて、声をかけることさえできませんでした。トイレで手を洗った後、シンクに飛び跳ねた水しぶきをさっと拭き取って出て行く職員を目撃したことも何度もあります。小さな行為ではありますが、それらの積み重ねによって、この病院が支えられているのだと改めて感じ入りました。誠愛リハビリテーション病院はこのような職員を大切にする組織でありたいと思います。そんな心配りができる人が一人でも二人でも増えていくことで、どこにも負けない強くて優しい病院が育っていくと信じています。
とかく縦割りになりやすい部署同士の関係についても同じことが言えます。どこかの部署がちょっぴり苦い薬を飲むことで、病院組織全体が元気になることがあります。いや、誰かが苦い薬を飲まなければ、組織の活力は生まれないと言うべきかもしれません。ですから、苦い薬を飲んでくれた人たちのことを、私は決して忘れてはいけないと自分に言い聞かせています。
皆さん、お互いに力を合わせて、インチキをしないで、支え支えられて、誇りに思える職場を一緒に作っていきましょう。

長尾 哲彦

誠愛リハビリテーション病院

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