お知らせ
ぴっかぴっかに磨く
2024.11.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]
新病院への引っ越しまで 1 か月を切りました。先日、内部のチェックをして回りましたが、職員の知恵を結集して作り上げた病院ですので、様々な面で今までよりずっと使いやすくなっていると思います。法令や予算の縛りで十分でないところもあるかとは思いますが、患者の皆さんにも、今までより快適な入院生活を送っていただけるのではないかと期待しています。
病院の建物は良くなりました。では私たち職員はどうでしょう?建物のように急に新しくグレードアップすることは難しいと思いますが、肝心の中身が変わらなければ、「仏作って魂入れず」の状態になってしまいます。私が今年度の目標として「診療の質の向上」を掲げたのは新病院を意識してのことでもありました。毎月、各部署で見直しをお願いしていますが、どのくらい成果が上がっているでしょうか?あまり変わっていないと感じるのであれば、今からでも遅くありません。是非、診療の質を上げるために、皆さん自身が医療のプロとしてさらに磨きをかけていただきたいと思います。
コロナ禍で当院の研修システムもずいぶん蹴散らされてしまいました。各部署での勉強会もコロナ前と比べると低調になっていると思います。しかしいつまでもこのような状況を続けていてはなりません。是非、勉強会や研修会を復活させてください。
一方で、日々の多忙な業務の中で、勉強会を開催する時間さえもままならなくなっているということは大きな問題です。業務の効率化によって必要最小限、研修の時間を確保する努力は必要でしょうが、自由参加の勉強会なども企画して、学びたいという意欲のある人の期待に是非とも応えていきたいと思っています。
大リーグのワールドシリーズでは、大谷選手はじめ日本のプレーヤーが活躍しています。どんなスポーツも同じでしょうが、彼らにとって自主トレは自己研鑽であり、その結果生み出した成績がその後の報酬に反映されるという仕組みだと理解しています。同様に自己研鑽して診療の質を高めることに貢献してくれた職員にはそれい見合った評価をするのが、公平な組織の在り方だろうとも思います。どのように評価し、それをどのように還元していくかについて、きちんとしたルールやシステムを構築しなければならないと考えています。
正直者が馬鹿を見る組織、頑張った人が報われない組織は衰退の一途を辿ります。誰もが納得できる公正な評価システムなどないのかもしれませんが、少しでもそれに近づくように努力していきたいというのが、新病院への移転に際して私の頭の中をぐるぐるめぐっている熱い思いです。
最後にもう一度。私たちは新病院に相応しい職員たるよう、自分自身をぴっかぴっかにブラッシュアップしていかなければなりません。今日からスタートです!
長尾 哲彦