お知らせ
挑戦!
2025.01.20 [ 長尾院長MonthlyTale ]
新しい年がまた始まりました。職員の皆さんはそれぞれの目標を心に抱いて新たなスタートラインに立ったことと思います。誠愛リハビリテーション病院としても、新たな目標に向かって、心を一つにしなければならないと考えています。
新年の挨拶でもお話ししましたが、今年の病院の目標は「挑戦」にしたいと思います。もちろん、「誠実で慈愛に満ちたリハビリテーション医療」という、病院として大切にしてきた軸がぶれるようなことがあってはなりません。大切なもの、良きものはしっかりと守りつつも、時代の要請に応えられるよう、新しい分野に果敢に挑戦していくことは極めて大切なことだと思います。では、具体的にどのようなことに挑戦していけばよいのか、そこが問題ですね。
私自身の挑戦について語れば、第一に新しいリハビリテーション領域の開拓です。昨年末に、当院は脳卒中と大腿骨近位部骨折を中心に据えつつ、それ以外の社会的ニーズの高いリハビリテーションにも対応していくと申し上げました。心・大血管、呼吸器、癌などのリハビリテーションは、地域の要請が今後高まってくる分野だと考えています。当然、これらの疾患を受け入れるために、我々は新しい勉強をしなければなりません。その面では職員の皆さんにご苦労をおかけしますが、いつまでも同じところにとどまっていては生き残っていけないというのは、どのような仕事でも同じです。社会人である以上、必然的に求められることと理解していただければと思います。回復期リハビリテーションという制度上の問題もあって、どの分野にも簡単に進出できるわけではありませんが、常に挑戦する心と姿勢を忘れないようにしたいと思います。
第二の挑戦は、先に述べた自己研鑽にも関連することですが、院内の勉強会を活性化するということにしたいと思っています。もともと本院は勉強会の開催が盛んな病院であったと理解していますが、新型コロナ感染症のために、壊滅的なダメージを受けました。これを何とか立て直すのが急務であると考えています。リハビリテーション医療従事者として必要な知識を内部で交換し合う、また時には外部から講師を招いて話をしていただく。そのような活動を定期的に行えるようにしていきたいと思っています。
本当は他にも挑戦したいことはあるのですが、欲張りすぎても良くないので、まずはこの2つの目標を確実に前に進めることに注力したいと思います。
ここで皆さんにお願いですが、各部署で今までやっていなかったことに挑戦していただきたい。今月末までに目標を決めて私までサイボウズでお知らせください。何か月か毎に進捗状況もご報告いただく予定です。
私は就任以来、可能な限り入院患者さんたちのもとにご挨拶に伺っています。「この病院に転院して来て、皆さんにとても優しくしていただくので本当に良かった」というようなお言葉をいただくことは、私にとって何よりの喜びですが、最近そのような内容のお話を入院当日に聴くことが増えたような気がしています。皆さんの真摯な姿勢が評価されているのだととても嬉しく思っています。これからも一人でも多くの患者さんがそう思って下さり、元気に退院してくださるよう挑戦を続けていきましょう。
長尾哲彦