お知らせ
我々に足りないもの(続編)
2025.12.08 [ 長尾院長MonthlyTale ]
先月の私の月例スピーチでは、「我々に足りないものは何か?」という問いかけをしました。各部署から様々なコメントをいただき、興味深く読ませていただきました。私自身が自覚していたことを、改めて指摘していただき、対策に乗り出さなければと思ったこともあれば、今まで気が付かなかったことに対する提案などもありました。
一例を紹介しましょう。現在、入院検討会は朝に開催されていますが、水曜日だけは医局会や回診などの都合などもあって午後に行っています。しかしこれだと、紹介元の病院への受け入れ通知が遅くなったり、翌朝の入院紹介の準備に支障が出たりして、結果、患者さんの受け入れが遅くなってしまいます。そこで、水曜日も医局会の前に入院検討会を実施してはどうかという良い提案でした。早速、関連各部署に協力を要請し、今月から水曜日の入院検討会も午前中に行うことになりました。小さな改変ではありますが、改善のための努力を日々重ねていくことが、組織にとってとても大切なことだと思います。
そのほかにも、中堅職員の離職理由をリサーチして、人材流出防止の手段を講じるべきであるとか、来るべき包括期医療に向けて、病院として準備を始めるべきであるとか、整形外科の常勤医師の配置を検討してほしいとか、病院の将来に向けての建設的な提案をいくつもいただきました。これらは入院検討会のように「今月から」というわけには行きませんが、じっくりと腰を落として取り組んでいく必要があると感じています。
いただいた意見の中に、「当院の職員は、決められたことをきちんと守って確実に実行する優れた資質があるが、一方では新しいものに挑戦し開拓していこうとする意欲に乏しく、現状維持を好むのが問題」というのがありました。この意見を出した方は病院の内部を良く観察していて、良い点と足りない点を鋭く指摘してくれていると思います。指摘された問題点は職員全体、とくに管理業務に当たる方がしっかりと自覚をして、病院全体として意識を変えていただきたいと思います。
このような意見収集を行うと、誰がどんなことを考えながら仕事をしているかがとてもよくわかります。管理職の理解や評価にも繋がることですので、これからも協力をお願いしたいと思います。また、「自分にも建設的な考えがあるけれど、院長まで伝わっていない」と思う方は、私に直接お知らせください(紙ベースでも電話でも、どんな方法でも良いのでお知らせください)。なるべく多くの職員の意見を吸い上げて、病院運営に反映させていきたいと思います。いつも言うことですが、「職員の一人一人が経営マインドを持って仕事に当たる組織に、社会は微笑む」という事実を共有しましょう。

