福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

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質の高い仕事には理由(わけ)がある

2026.04.09 [ 長尾院長MonthlyTale ]

 私は立場上、他の人の仕事ぶりに接したり、それを評価したりする機会が多いのですが、それに関して普段から思っていることを、職員の皆さんと共有できたらと思います。とりわけ、若い人たちに耳を傾けてほしい内容です。4月1日に入職したばかりの方々についていえば、今はみんな同じスタートラインに立っていて、現在の仕事の出来栄えにはそれほど大きな違いはないでしょう。しかし、1年、3年、5年と経つと、そこまでの仕事への取り組み方の違いが、仕事の質に如実に表れてきます。

 私が報告を受けたときのことを例にとってみましょう。質の高い報告を聴いていると、内容がすんなりと頭に入ってきます。これに対して、いつまでたっても何が言いたいのか、どのような目的で報告しているのかが見えてこないこともあります。また、質の高い報告ができる人は、こちらが質問することに対して、あたかも想定していたかのごとく淀みなく答えてくれます。残念な報告者は私の質問の内容に関係なく、自分の言いたいことを繰り返す傾向があります。この違いはどこから来るのでしょう?

 報告のレベルが高い人の特長を一言で言えば、全体像がきちんと見えているということです。「全体像が見えているって、どういうこと?」と皆さんは思うでしょうね。「全体像が見える」というのは、報告している事柄それだけを見ているのではなく、それを取り巻く状況の中でその事柄がどのように位置づけられるのかを理解しているということです。例えば点滴の依頼をするときも、「○○さんの今日からの点滴はどうしますか?」と訊くより、「○○さんのソルデム3号点滴指示は明日まで出てはいますが、昨夜、当直の先生が脱水気味とのことで、生食200mlを追加処方しています。本日からはどのようにしましょうか?」という方が、質問の意図が遥かに明瞭ですね。主治医が前夜の追加点滴のことを認識していなかったら、「ソルデム3号の指示は出しているのに、なんでこんなこと訊くのだろう?」と思ってしまうかもしれません。もちろん、医師がそこをしっかり把握することが前提ではありますが、看護師からのほんのちょっとの心配りで治療を正しく導けることもあるのです。報告するときはいつも、「自分はなぜこの報告をしているのか」を明確にしておく必要があります。「指示を戴きたいと思います」「確認のための電話です」「これは報告です」などと最初に言うと、受け手はそれに合わせて話を聴けます。

 では、どうすればある事柄に関する全体像が見えるようになるのでしょう?それは難しいことではなく、やろうと思えば誰にでもできることです。報告に限らずどのような仕事においても、前もって準備しておくということがどれだけ大切か、皆さんは知っていますか?私がその仕事ぶりに感心する人たちは、例外なくその仕事について前もって調べてその全体像をしっかり把握しています。だから話の中で省いてはいけない内容と、省いても構わない内容が見えています。やるべきこととやる必要のないことを区別できています。質問される事項は既に把握しているので、淀みなく答えることができるのです。

 「でも報告なんて1日に数えきれないほどするのに、いちいち調べたりする暇なんてあるわけないよ」と思うかもしれませんね。確かにすべての報告についてそれを実行するのは不可能でしょうが、複雑な内容の報告時だけでも、30秒でよいから頭の中を整理して、それから報告をするような習慣を身に着けると、とても良いトレーニングになります。少し時間があるときは、頭の中でリハーサルを繰り返して本番に臨んでください。それを繰り返していると、徐々に大切なこととそうでないことが分別できるようになります。聴いていてわかりやすい報告をする人の真似をすることも、良い訓練になります。

 今日は若い人向けに質の高い仕事ができるようになるための話をしました。一方、教育する立場にある職員には、「準備をして仕事に臨みなさい」と、若い人たちをしっかり指導していただくようお願いいたします。

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