お知らせ
さらなる高みを目指して
2026.10.07 [ 長尾院長MonthlyTale ]
すでにご存じの方も多いとは思いますが、10月1日から4病棟が回復期リハビリテーション病棟入院料3から1にランク アップしました。これで当院の病棟は全て入院料1に達したということになります。ただ、従来入院料3で運営していた4病棟も、職員配置やリハビリテーションの内容という点では、他の病棟に遜色のない運営をしていたということは、念のために付け加えておきます。
入院料1というのは、6段階ある施設基準の最高レベルで、看護師、リハビリテーション専門職、社会福祉士、管理栄養士などの配置が最も手厚く、それに加えて重症患者の受け入れ、リハビリテーション実績などに厳しいハードルが課されています。回復期リハビリテーション病棟を運営している病院であればどこでも、入院料1を取得したいと考えますが、施設基準の厳しさから、実際に入院料1で運営しているのは全体の20~30%程度であろうと推定されています。当院のすべての病棟が入院料1になったのは職員の努力の結果ですから、国が認めた最高レベルのリハビリテーション医療を提供しているということを皆さんは誇りに思い、自信を持ってください。
ただし、モノの見方を変えると、最高レベルの施設基準を満たしていると謳うからには、それに見合った成果を期待されるということになります。現代の医療の力では、全ての方の障碍を完全回復させることはできません。しかし患者さんたちのこれからの生活が、少しでも潤いに満ちたものになるよう努力することはできます。身体の不自由を改善し、高次脳機能障害に伴う生活の不便さを軽減し、病や怪我で傷ついた心を癒す、すなわち「体、脳、心」三位一体の治療をこれからの私たちの共通の目標として掲げたいと思います。
我々が誇れるのは病院の施設基準だけではありません。当院には4人のリハビリテーション専門医が在籍しています。この規模の回復期リハビリテーション病院で、4人もの専門医がいることも、他に類を見ない当院の強みです。リハビリテーション専門医ではなくても、高齢者の疾患を幅広く、的確に診療できる医師たちが、それぞれの得意分野を重ね合わせ補い合いながら診療しています。私はこれまで40年以上にわたって多くの医師を見てきましたが、当院の個々の医師の能力とそのチームワークは、どこに出しても恥ずかしくないものだと思っています。
さらに言えば、リハビリテーション部にも看護部にも専門性の高い有資格者が多数在籍しており、他院から当院に勉強に来る方も後を絶ちません。また、リハビリテーション医学の新しい知見を、当院から世界に向けて発信できる研究の準備も着々と整っています。
最高レベルの施設基準を全病棟がクリアした今、これからは職員全員が個々の能力を磨き、チームワークの力を強固にし、さらなる高みを目指して前進を続けていかなければなりません。それは回復期リハビリテーション病院の頂点を目指して進むということです。その行き着く先にあるのはもちろん、患者さんやご家族の笑顔ですが、その笑顔を心から共有できる優しさと自信と誇りに溢れた組織に当院が育ってほしいというのが、私の一番の願いです。

