福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

お知らせ

新鮮な眼を開こう

2022.04.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]

桜が、チューリップが、水仙が花を咲かせてる季節になりました。我が誠愛リハビリテーション病院にも総勢 35 名の新人職員が入社してきました。新人をしっかり教育して育てることが、組織の未来にどれだけ大切かは言うまでもありませんが、我々の育て方が新人一人一人にとっては、これから歩む人生に大きな影響を及ぼすという認識も新たにしましょう。大きな夢や希望をもって我々の中に入ってきた人が、夢破れて去っていくようなことがないようにというのが、私の切なる願いです。
新年度を迎えて皆さんに一つ提案したいことがあります。現在行っている業務を徹底的に洗い出して(なるべく細かく箇条書きにして)、必要度に応じて高、中、低の 3 段階に分類しましょう。そして必要度が低いと分類された作業について、それを無くすことができないか検討してください。仕事の断捨離です。断捨離が苦手ない人は居ますが、一度は思い切って止めてみましょう。やっぱり必要とわかれば、再開すればよいだけのことです。
社会や医療情勢の変化に伴って、仕事の必要性は変わって行きます。他方、新たに始めなければならない仕事は確実に増えて行きます。増えるばかりで捨てなければ、人間の能力を超えてしましますね。より意義のある仕事をこなすために、意義が低くなった仕事を捨てる作業は必須なのです。それをしなければ、折角頑張って働いても成果が上がらないということになってしまいます。各部署で取り組んだ成果を 5 月末までに所属部課長を通して管理部に提出してください(A4 用紙 1 枚にまとめて)。結果は職員なら誰でも閲覧できるような形にしたいと思います。他の部署の取り組みを知ることで、病院全体の効率化がさらに図れるだろうと期待しています。
私はこの病院にお世話になるようになって 5 年目を迎えます。赴任した当初は目に映るもののあれこれが、「なぜ?」「どうして?」と思えていましたが、徐々にその“風景”に飼いならされて来たところがあると思っています。皆さんも「あ、わかるわかる!」と感じるのではないでしょうか。ですから新しい年度を迎えるのを機に、もう一度当時の新鮮な眼で業務を見直してみましょう。同じ仕事をするなら、意味のある仕事を優先して行い、実質的な成果を上げたいですね。
新鮮な眼を開くという姿勢の一例が、先月下旬に行ったリハビリテーション訓練用プラットフォームの配置換えです。毎日見慣れたプラットフォームの配置は完成していて不動のものに思えますが、患者さんがより能動的に動きやすいように配置を変えるという発想も必要です。これからは今まで以上に動いている患者さんを見ることが多くなるでしょう。当たり前と思えることを「本当に当たり前?」と考え直してみることはとても大切です。みなさんがそのような作業を楽しみながら進めて行き、病院全体が笑顔で溢れるようにになって行くことを心より願っています。

長尾哲彦

誠愛リハビリテーション病院

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