お知らせ
今月はこれ以外何もありません。「感謝」のみです
2022.08.01 [ 長尾院長MonthlyTale ]
新型コロナウイルス感染が日本中を巻き込んで猛威を振るっています。感染対策に係る当院職員の行動制限は、数多ある病院の中でもトップクラスの厳しさだと思いますが、それでも 7 月下旬から患者さんのみならず職員にまで感染者が多数出ており、懸命の拡大防止措置にもかかわらず、制御困難な状態が続いています。リハビリテーションのために入院していただいた患者の皆様に対して、リハビリテーションそのものが提供できない状況になっており、加えて新型コロナウイルス感染のご心配までおかけしており、病院の責任者としては忸怩たる思いで一杯です。
一方では職員の感染も次々に明らかになり、病棟を守る看護スタッフのやり繰りがままならない状況に立ち至っています。職務中に感染してしまった職員に申し訳なく思うのは言うまでもありませんが、感染せずに戦力として残された職員もまた、過酷な勤務スケジュールをこなしながら平素より遥かに多い仕事量をこなしてくれています。いつもとは違う仕事が突然、大量に押し寄せてくる上に、容態の優れない患者さんも多く、そのストレスはいか程かと心が痛みます。そのような中でも、患者さん方の体の辛さに寄り添い、悩みや不安に丁寧に対応している姿を目の当たりにして、これはもう感謝と感動しかありません。
加えて看護部以外の職種からの人的応援を始め、各部署がそれぞれに手伝いの手を差し伸べ、一致団結してこの難局を乗り越えようとしてくれていることに対しても、深く感謝を捧げます。
組織は危機的状況に陥った時にこそ、真の力が丸見えになると思います。正直に申し上げて、今回の危機は病院崩壊が現実になってもおかしくないほどの大ピンチです。そこを職員が力を合わせ、医療者としての使命感と矜持を示してくれたことに、誇りと感謝を捧げるばかりです。
コロナの猛威はまだまだ続くでしょう。私たちのウイルスとの戦いはまだ終わっていません。私も一医療者として皆さんと一緒に現場で闘っていく覚悟です。皆さん、これからも力を合わせて、この難局を全職員で乗り切りましょう。よろしくお願いいたします。そして有難う!
長尾哲彦