お知らせ
我々に足りないもの
2025.11.12 [ 長尾院長MonthlyTale ]
マスコミでも報道されているように、病院の7割が赤字という異常な状況の下にあって、日々患者さんのために働いている皆さんに、まずはお礼を申し上げます。そしてその一方では、この難局をどのようにして乗り切るかという現実的な対応も必要です。
我が国の現状と将来を考えると、医療機関の淘汰は避けられない方向性だと言えるでしょう。言い方を変えれば、「ついてこれない病院はどうぞ退場してください。生き残った質の高い病院だけを念頭に診療報酬を決めていきます」というのが政府の基本的方針であるとみられています。これは私の個人的な意見ではなく、そのような見方が大勢を占めているといっても過言ではありません。高市内閣が誕生して医療機関に救いの手を差し伸べると言っていますが、安心してはいけません。急性期病院、産科・小児科病院などには比較的手厚い救済措置が取られるでしょうが、その財源として狙われているのが町中のクリニックというのはすでに報じられている通りです。そしてあまり表には出ませんが、回復期リハビリテーション病院もターゲットにされる可能性が高いという信頼すべき情報もあります。
つまり、医療の質が高く、経済的な体力があって、国の施策に合致した医療を展開できる病院だけが生き残れるということです。私がしばしば口にする前進、改善、挑戦などのキーワードは、同じところに留まっていては生き残れませんよ、日々何らかの進歩がないと置いて行かれますよというメッセージです。さらに言えば、国の施策に合わせるばかりではなく、自分で何らかの存在価値を作り出していくという意思が必要です。
誠愛リハビリテーション病院も、今お話ししたようなことを踏まえて、柔軟に変わっていかなければなりません。今までと同じでは淘汰されます。そこで皆さんには、誠愛リハビリテーション病院に足りないものは何かを考えていただきたい。自分らの強みを生かし、弱点を補うことが組織運営の基本ですが、是非皆さんに、我々の組織の弱点は何かを考えて、その改善に向けて動き出して欲しいと思うのです。弱点の裏返しは強みとして見えてくるでしょう。各部署で話し合って考えついたことをLine Works上でお知らせください。皆さんの声にしっかり耳を傾けつつ、この難局を切り抜けていきたいと思っています。デッドラインは11月17日17:00といたします。

