お知らせ
こんな活動が始まりました。
2026.05.11 [ 長尾院長MonthlyTale ]
新年度が始まって、早くも1か月がたちました。新人の皆さんは少し仕事にも慣れてきたところかと思いますが、そのような時期こそ、不注意による事故が起きやすいので、気持ちを引き締めて仕事に当たってください。また、昔から「5月病」と言われるように、心の不調をきたしやすい時期でもあります。ひどく悩んでいる人は先輩、友人、家族など誰にでもいいので迷わず相談してください。心の不調も体の病気と同様に、こじらせると回復に長い時間がかかるようになります。早めの対応を心がけましょう。
さて、誠愛リハビリテーション病院においても、4月から新しい取り組みがいくつかスタートしています。今日は「戦略・企画室」と「研究・教育センター」という2つの新しい部署について紹介したいと思います。
まず「戦略・企画室」です。ご存じのように日本の医療界は今、大変厳しい状況下にあります。その中で生き残って行くためには、高度な戦略的思考と実行能力が必要です。その必要性は私も以前から認識してはいましたが、院内で責任の所在が今一つはっきりしていないのが悩みでした。私自身も自分の考えや計画を口にするところまではできても、そこから先を誰に依頼してどのように進めていくかという具体的な視点が不足していたために、実現しなかったことが少なくなかったと思います。そこでこの「戦略・企画室」を独立した組織として立ち上げ、院内活性化に関する戦略の設定や具体的な企画・実行まで統括してもらうことにしました。組織図上は院長直属の組織で、私の考えを実現してくれる参謀組織、実行部隊と考えています。他の院内組織と同様に、「戦略・企画室」も院内に向けて広く開かれた組織にしたいと思っていますので、皆さんからの提案や建設的な意見は大歓迎です。室長は金山前看護副院長にお願いしていますが、早速、精力的に活動を始めていただいています。金山室長は「病院のICT化や広報に力を入れたい」という抱負を語っていますが、すでに病院パンフレットやホームページの充実などに取り組んでくれています。
次に「研究・教育センター」についてご紹介します。私は優れた病院の条件として、診療内容が優れていることは当然として、それに加えて研究と教育が充実していることが重要だと考えています。教育の重要性については改めて語る必要もないことだと思いますので、研究について少し言及したいと思います。そもそも「大学のような研究機関ではない市中病院で、研究が本当に必要なのか?」という素朴な疑問を、皆さんは抱いたことはないでしょうか?私はある意味において、全く同感です。とくにデータを出すのが目的となっている研究、すなわち学会発表や論文のための研究をやるくらいなら、ベッドサイドに行って患者さんの声に耳を傾ける方がよほど良いと思います。しかし、毎日の医療・介護行為の中で生まれる素朴な疑問、例えば、「先輩からはこう教えられたし、教科書にもそう書いてあるけど、こうした方が患者さんは楽なんじゃないかな?」というような疑問に少しずつ答えながら、日々のケアの質を上げていくという作業はとてもとても大切だと思います。逆に言えば、それがない組織は進歩がないと言わざるを得ません。そういった、本当に大切でしかも他の人が知らないことを科学的にまとめて公表する研究は、優れた病院の大切な条件と言えるのではないでしょうか?良い研究発表を続ける病院は、格のある病院とみなされ、必然的に優れた人材が集まります。そういった意味においては、研究というのは非常に重要な病院機能の一つだと思っています。今まで院内の研究や教育は、それぞれの部署ごとに行ってきましたが、この度、「研究・教育センター」を新設し、組織横断的に病院全体のレベルアップを図ろうと考えています。センター長は看護部の吉村次長にお願いしていますが、こちらも「戦略・企画室」と同様、皆さんが力を出し合って盛り上げていただきたいと思います。具体的な活動として、従来、リハビリテーション部が行っていた勉強会を病院全体の勉強会とし、2か月に1回程度開催することを計画しています。また、ある医療系の大学と共同して、データベースを整備する計画も進んでいます。このようなプロジェクトも含め、「研究・教育センター」が中心になって進めてくれることになっています。なお、「研究・教育センター」は英語のResearch and Education Centerの頭文字をとってRECという愛称で呼んでいます。
以上、新年度に発足した新しい部署について紹介しました。今後も院内の動きはなるべく皆さんにお伝えしていくよう心掛けたいと思っています。これらの部署は一見、一般職員とはかけ離れた活動をするように見えるかもしれませんが、どちらも皆さんのアイデアや建設的な意見で育っていくものであることをもう一度強調して、本日の話を終わりたいと思います。

