リハビリテーション部
当院は地域に根ざしたリハビリテーション専門病院として、小児から成人、高齢者までの幅広い年齢層の患者さんに、質の高いリハビリテーションを提供しています。
入院患者さんには、積極的な機能回復と生活障害の改善を行い、退院後できる限り住み慣れた地域での在宅生活へ復帰することを支援しています。
成人の外来患者さんには、継続的なリハビリテーションを実施しており、医療によるリハビリテーション、もしくは介護保険での通所リハビリテーションなどを行うことで、社会参加を積極的に支援しています。
小児の外来患者さんにおいては、脳性麻痺を中核とした肢体不自由児や、広汎性発達障害を中核とした発達障害児に対し、地域の支援事業や教育機関とも協力しながら、乳幼児から就園就学に至るまで幅広い生活支援を行っています。
さらに併設機関と連携を取りながら退院後の患者さんの在宅復帰や社会参加をシームレスで支援しています。
リハビリテーション部副院長 飛永浩一朗
理念
患者一人一人に適したリハビリテーション医療を提供し、個を尊重した新たな生活を構築し、
患者や周りの人々がともに生きる喜びを感じることが出来るよう支援します。
基本方針
- 患者さんの心身機能や日常生活における動作能力向上において動作の質に焦点をあてた治療展開を行う。
- リハビリテーション・チーム医療の確立を目指し、生活において多職種が協働し集中的かつ効果的な介入を行うようにする。
- 組織運営の強化を図り、患者さんの満足度向上、リハビリテーション部運営の円滑化を図り、しいては病院全体の質の向上に貢献する。
- 臨床におけるリハビリテーションの効果検証から質の向上を目的とした学術的視点での成長を図る。
- 日々の変化に柔軟に適応し、職員であることを認識し、協力的な姿勢で就業する。
- スタッフは、自分自身の健康管理を行い、ワーク・ライフマネージメントにより業務の効率化を考え、仕事と生活の充実化を図る。
☆ 5Sの推進(「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」)
ポリシー
職種の紹介
理学療法士
日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。運動機能改善と動作能力向上を図ります。
作業療法士
日常の基本動作を発展させた応用的動作や社会適応動作のリハビリテーションを行います。
言語聴覚士
発声、発音、聴覚、認知、嚥下、発達などの機能回復・促進のためのリハビリを行います。
専門・認定療法士
専門・認定療法士とは各職種の職能団体が論文搭載や症例報告などに加えそれぞれの専門性に特化した研修を受講したのち、試験に合格した者が取得できる資格です。そのため、取得した分野においては専門性が高い療法士となります。
理学療法士は2024年で約20万人です。専門理学療法士(神経理学療法)378人、専門理学療法士(運動器)515人と取得者は1%未満と専門的な療法士です。認定理学療法士(脳卒中)3898人と約2%の取得と臨床に特化した専門性のある療法士です。当院では専門理学療法士(神経)1名、専門理学療法士(運動器)1名、認定理学療法士(脳卒中)3名が在籍しています。
言語聴覚士は2024年で約4万人です。認定言語聴覚士(失語高次脳機能障害)取得者は311人と取得率が1%未満と専門性の高い言語聴覚士です。当院では認定言語聴覚士(摂食嚥下)1名が在籍しています。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士とは、摂食嚥下リハビリテーションの必要な知識・技能に対する認定資格です。摂食嚥下のプロとして、多職種連携を行いながら活躍することができる技能を有します。当院は日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士1名が在籍しています。