福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

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恵方と五行思想

2009.02.02 [ 井林院長MonthlyTale ]

090202 2月朝礼訓示 #0902

明日2月3日は節分の日、暦の上では立春の前日、すなわち季節あるいは新春に変わる最後の日に当ります。本来は今年の旧正月は丁度1週間前の1月26日だったそうですが、旧暦の場合は多少このようにズレることもあるのでしょう。
節分の日には、各地のご家庭で「鬼は〜っ 外!、福は〜っ 内!」と言い乍ら、炒った豆を外に蒔いては邪気を払い、屋内に幸福を呼び入れるのが慣わしです。
日本では昔から穀物には「邪気を祓う霊力」があると考えられていて、豆を蒔くことで厄払いをするといった言い伝えがあります。平安時代には節分の日に翌年の恵方(十干で決まっているらしく、2009年は寅と卯の間すなわち東北東の方向が恵方:図1参照。因みに恵方と真反対方向が鬼門と呼ばれる方向で、こちらが鬼は〜っ外!の方向になるようです)の向きにある家に宿を取る風習があったそうですが、時代と共に簡略化され、家内の恵方にある部屋に移るという形式になり、その部屋に入る前に豆を蒔いて邪気祓いをするようになったとのこと(そこまで知らず、大学病院勤務時代には夜遅く疲れて帰宅すると、いきなり鬼の面を被せられ、子供たちの標的になって家の中を逃げ回り、方角など無関係に南向きベランダの扉を開けて只管庭に蒔豆し、家中に散らばった福豆に関しては愛犬と共に拾い集め、酒のつまみに食して済ませてきました)。
ところで、正式には何故「炒った豆」を使うのかご存知でしょうか?調べてみますと、いくつか謂れがあるようです — 1) 余り楽しくない現実的解釈でガッカリさせてしまいますが、節分は旧年の厄除けが目的である為、地面に蒔いた豆から芽が出てしまっては不都合という理由から炒り豆を使用するというも
の。2) 豆というのが魔目(=鬼の目)と同音で、グロテスクですが魔目を炒ることで鬼を退治したという意味合いを持たせるもの。3) 陰陽道でよく使う五行の相関関係に起因しているとするもの。五行思想とは、「木・火・土・金・水」と自然界の相関関係から発生しているとの考え方で、例えば火は金属を溶かすので金にとっては手強い相手になるわけですが、鬼がこの金グループに属する(どんな武器をも弾き返してしまう堅い体を持つ金鬼からきている?)ことから、火で炒った豆を用いて鬼を退治するいうわけです(図2参照)。
いつからかは定かではないのですが、縁起担ぎもあってか「豆を数え歳の個数だけ食べると1年間は無病息災の健康でいられる」ということになっているようです。今流行っているインフルエンザに罹ったり、自分の専門の病気に倒れないためにも、験(ゲン)を担いでちょっと多目の数にはなりますが、身体にも良い福豆を食し、幸運を早めにゲットしておきたいと思います。

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