福岡県大野城市にある回復期リハビリテーションに特化したリハビリテーション専門病院

誠愛リハビリテーション病院

   

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アラ還と坂の上の雲

2009.12.07 [ 井林院長MonthlyTale ]

091207 12月朝礼訓示 #0912

最近の“アラ還”(還暦前後のヒト、つまり around 60)はまだまだ若く元気で、年末恒例の紅白歌合戦に出場する歌手(e.g., 井上陽水–初出場らしい、アリス–4回目の再結成らしい)ばかりでなく、政治経済界その他様々な分野において活躍しておられる方が多いように思います。
医学関係の学会でも、最近でこそ定年制を敷く所が増えてきまして、凡そ大 学退官前の脂の乗り切ったアラ還教授の先生方が教室を挙げて会長を努められ、その後関連病院長などのポストに移られて活躍なさるパターンが多いようです。人生70古来稀なりとされてきた古稀や80の傘寿を過ぎられても、塑錬(かくしゃく)としておられ一昔前のような“見るからに弱々しいお年寄り”の範疇の方は非常に少ないように感じます。アラ還はかかる意味でも、まだまだ若い部類に属し、元気一杯2巡目の新たな人生目標を定め、多少は休み乍らでも坂を真直ぐに登って行くことが大切な時代になったと言えましょう。
享年 49 歳の若さで高血圧性脳出血にてこの世を去った上杉謙信公、そしてそ の家臣である直江兼続を描いた NHK の大河ドラマ「天地人」が、先月最終回を迎えました。原題の元となった「天地人」とは、孟子の教え「天時不如地利、地利不如人和」を謙信が引用したところからきているそうです。勘の良い若い職員の方々はお分かりでしょうが、「天の恵みの絶好のタイミングは地の利には及ばない。その地の利でさえ、人々の団結力には及ばない」という意味です。今まで国に守られて親方日の丸で続いてきた大企業や病院などにおいても、このような理念のもと全員が一致協力して同一目標に向かい歩みを進めない限り、いよいよ厳しい冬の時代に取り残されてしまうと痛感させられるこの頃です。
「天地人」の後、司馬遼太郎さんの壮大な歴史小説「坂の上の雲」が3年間に渡り遂にドラマ化され始まりましたが(毎年年末のみで全 13 回)、秋山兄弟や正岡子規など明治維新後の自由闊達かつpure で使命感あふれる若者達の生き様を見ていると、何故か心が洗われ感動し羨ましくさえ思えます。かつて原作を読んだときに、旧制松山中学の子規の親友七変人の中に、伊予出身の井林広政という名前を見付けとても興奮したことを思い出し、毎週楽しみに DVD に録画し乍ら物語に釘付けになって一家で観ていますが、こんな時は「気付けば自分も“アラ還”に近いのだ」と自覚します。祖父は呉に住み苦学して医師となり 7人の弟や妹たちに仕送りしたと聞いていますが、もっと遡ればその先祖は伊予水軍だったのかもしれません(根も葉もない想像です)。今まであまりバックミラーを覗いたり後ろを振り返ったりする性格ではなかったのですが、本当に around 60、、、60 年が1サイクルとは確かに不思議な感慨を覚えます。
さて,師走に入りクリスマスも近づいてきましたので、昨年同様 NORAD (北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の軍事衛星によるサンタクロースの追跡でもご覧下さい → NORAD の URL 期間限定です http://www.noradsanta.org/ 。忘年会もこれからでしょうが、若い職員は呉々も新型インフルエンザに注意し、各人どうぞ佳い新年をお迎え下さい。最後に皆さん、今年も誠に有り難うございました!

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