お知らせ
噛み合わせの重要性 – ワシントン大統領は5701
2014.05.12 [ 井林院長MonthlyTale ]
140512 5月朝礼訓示 #1405
久々の鬱陶しい雨の月曜日です。今年は皆さん、5 月の連休は如何でしたか?それぞれ楽しくあるいはユックリ過ごされたことと拝察します。一方、外来患者さん診ていると未だに変なカゼやインフルエンザ(普通は2−3月で終わるのに、、、)に罹って体調を崩されている方も見受けられますので、ご用心下さい。
小学校 5 年生以来、大の親友の一人で某 F 製薬会社から歯科医に転向した U 君が長崎で開催中の学会のついでに来福され、昨夜遅くまで旧交を温めました。当時から既に 50年経ちますが、この間中学時代に 1 回、医師になってからは 2 回程会う機会がありましたが、今回は 20 年振りの久々の再開。自分は脳卒中/脳循環代謝学をメインに、彼は補綴〜顎咬合歯科学を得意とし、開業し乍ら未だに大学で学生講義等なさっておられます。小学時代のお目当ての女の子は同じでも、中学以降は全く違う進路かと思っていましたが、今頃になって共通の Goal に向かっていることを実感し驚いた次第です。
メタボ、ロコモに継ぐ第3のチューイングシンドロームを提唱し頑張っているとのお話から、某週刊誌にも取り上げられた『噛むことと健康/長生き』の記事と日本顎咬合学会から出版している本を戴きました。 8020(80 歳になっても自分の歯を 20 本残そう!)は夢のまた夢で、現実は 8013 にも満たないとのこと — 歯がないと固いものも噛めないし美味しくないし、栄養もつかない(とくにアルブミンが上がらない)、噛まないと咬筋や頸筋も安定しないので、フラツキはたまた転倒の原因にもなるのだそうです。彼曰く、義歯や噛み合わせの簡単な調整で患者さんは見る見る元気を取り戻し、ボケや循環器疾患も防げるようになる、脳循環も増加しているに違いないので大規模な evidence を出したいと、、、。
福岡歯科大高齢歯科学教室や近隣 開業の歯科医の先生方と一緒に、この顎咬合の概念のノウハウを活かせば、当院で押し進めている EST を中心とした摂食嚥下訓練が更に前進するように思います;脳卒中のリハにも好影響を及ぼすことでしょう。顎の噛み合わせを確り整えて、口腔内の衛生を保ち自歯を大切に、良い chewing 癖をつけて摂食嚥下を積極的に行い、誤嚥防止し乍ら栄養をつけることが、健康で長生きする秘訣— 「脳卒中患者やボケ防止にも必ず役立つよ」との結論にて散会しました。次回はいつ会えるでしょう?